ニュースの現場
こんにちは。 お彼岸もすぎ、日が照っていない時間帯は涼しくなってきましたね。いかがおすごしでしょうか。
豪雨とそれによる災害はいまだ相次いでおり、台風16号が去ったかと思えば17号も接近中とのこと。皆様充分お気を付けくださいませ。
さて、前回は海外旅行の備えのお話をいたしました。最近では、海外行きの航空券も驚くほど安く手に入りますし、ほんとうに世界が狭くなってきた印象です。 世界が狭くなるということは、いまや外来の動植物が日本であたりまえのように繁殖しているように、日本にはない風土病もまた身近になってくるということなのかもしれません。
今は毎日デング熱のニュースが世間をにぎわせていますが、デング熱は、その流行地域である東南アジアと日本との交流が活発になってきたことも日本での流行の一因のようですから、これからはデング熱に限らず、思わぬ感染症が国内で流行することもあるのかもしれないと考えてしまいます。
今回、デング熱の国内での最初の発生源になったのは代々木公園と言われています。
記事を書いている時点でいまだに封鎖中なのですが、9月の半ばに、代々木公園と隣接する代々木第一体育館に行く機会がありました。
リアルタイムなニュースの現場を目に収めることもそうそうないので、どんな様子だったか少し書いてみたいと思いますので、お付き合いください。
まず、福岡県ではまだデング熱の患者があらわれていないため、ウイルスをわが県に持ち帰ってはいけない…! という妙な使命感にかられ、事前に福岡にて虫よけシートを購入。現地では虫を除ける製品全般が非常に品薄とのことでしたが、福岡にはまだたくさんありました。
現地で合流した友人も、虫よけの腕輪と虫よけシートに長袖長ズボンにて登場。私もむろん同じなりです。さて、今世紀最高に虫をよけている状態で、若干緊張さえおぼえながらいざ原宿界隈に出てみると、人々の様子はまさに普段着! なんなら9割くらいの人は長袖長ズボンでうろついているのではないかと思っていた私は大変拍子抜けしました。どころか、原宿という土地柄らしく、思い思いのおしゃれを楽しんでいる人が多かったです。
これは何も、ひとびとが、たとえ蚊に刺されててでも原宿にふさわしいおしゃれをしたい……と思っているということではないと思われます。
個人個人の虫よけ対策はもちろんのこと、なにしろ原宿界隈は冗談抜きで虫一匹飛んでいないようなふうだったからかなと個人的には思います。防疫を徹底するあまりか、体育館内も、外も、基本的に虫よけのにおいと蚊取り線香の煙がたちこめており、この中で生き延びることのできる根性のある虫はなかなかいないだろうな……と感じるほどでした。
すぐそこに代々木公園の緑は見えているのに、人の気配もなくまさに森閑として、もちろん昆虫関係の生物の雰囲気は一切ありませんでした……。
福岡に帰ってきてみると、当然ながらまだ蚊も虫もぶんぶん飛んでいたので、代々木界隈はちょっと異様な空間となっていたのだなと改めて感じました。
というわけで、今、原宿駅・代々木公園周辺に蚊はいない……という結論で、今回は失礼いたします。季節の変わり目ですので、体調にはじゅうぶんご留意くださいませ。